時々漏電する?>コードが原因でした。
得意先の成型部品工場から依頼です。
「時々ブレーカーがとぶんだけど原因が判らない。
調べてもらえますか?。」
「喜んで伺います!。」
とぶのは大元の主幹ELBと手元盤のELB。
とぶタイミングに規則性は無いそうです。
分岐したNFBはとんでないそうなので過負荷ではなく
漏電の可能性が高いと推測しました。
大元のブレーカを切って各回路を絶縁測定していきたいですが
即刻全停電するわけにはいかないのと、
{今この瞬間にとんでない=何かの条件で漏電状態になる}なら
やみくもに測定しても無駄骨かも?と考えました。
そこで詳しく問診させていただきます。
「とぶのが始まったのは何日ごろですか?。」
「1週間くらい前かな、あと3日位前。」
「その時はすぐ復旧できましたか。」
「何度入れ直してもすぐとんだ。
しばらくして入れたら、とばなくて、
そのまま使えるようになってしまった。」
「最近このあたりで何か機器の異常とか増設とか入れ替えとか
変化がありませんでしたか?。」
「・・そういえば電動リフトの充電コードを引掛けて
壁のコンセントが配管ごともげたことが・・・。
とれたコンセントは社長が固定しなおしていたなあ」
早速調べてみるともげた配管やBOXは再固定されて
計測でも電気的にも問題無かったので良としました。
次に壁コンセントとリフトをつなぐ充電ケーブルを点検します。
見た目は問題なさそうですが蓋を開けてみると・・・。
原因が判りました。
ケーブルが無理に引っ張られたことでコネクタ内部で
電線が延びてしまい芯線同士が接触するのが原因のようです。
黒線と緑線、つまり電源線とアースが接触することで
漏電状態となり保護のためにブレーカーがとんだのです。
完全に短絡しているわけではないのでコードを捻ったり曲げたりすると
接触したりしなかったりして
接触した時だけ「時々」ブレーカーがとぶ、
わけです。
配線を接続し直して接触しないようにしました。
プラグ側も芯線が延びていたので、
念のため改修しておきました。
完了です。
しばらくして様子を伺いましたが一度もとんでないそうで
解決したそうです。
御依頼ありがとうございました。