アンテナ工事(屋根)の天候について
アンテナ工事の打ち合わせでこんなことを聞かれました。
「朝まで雨だったけど今は止んでるよ。
今から工事できるでしょ?。
何でできないの?。」
アンテナ工事で屋根の上に上がる際に必要な条件、
それは実際に上から降ってくる水ではなく瓦やカラーベストなどの
屋根材が「濡れているかどうか」つまり滑るか滑らないかが一番の問題です。
アンテナ用の部品は屋外に設置する想定の商品のため、当然防雨・防水性のある構造です。
接続の際にちょっと拭き取ったりシートなどでカバーすれば雨天の作業でも問題ありません。
しかし作業の為には人間が屋根に上がる必要があります。
屋根材が濡れていると滑りやすくなります。
材料は大丈夫でも施工者が落ちてしまっては元も子もありません。
滑って落ちない状況が肝要なのです。
屋根の上は水はけが良いように角度がついていることが多いです。
材質も水を弾いたり流れやすくするための塗装やコーティング、
染み込まないように釉薬で焼き固めてツルツルになっていたり、
はたまた積もったホコリや汚れが泥や膜になって乾いていても
足元が不安なことが多々あります。
晴れていてもそんな状態ですから雨が少しでも残っていると
作業員が屋根から転落、ということになってしまいます。
お客様も自分の家で工事中に怪我人や死人が出たら
その先住み続けるのは気分悪いですよね?。
お客様に御迷惑をおかけしない為にも、そして我々自身の身を
守る為にも、
「屋根が濡れている時はもちろん、
これから濡れる可能性ある場合」は
その日の施工を中止して延期をお願いしております。
合わせて重要なのは、
「屋根が乾くまでは上がれない」ということ。
晴れの続いた夏の日、乾いた空気の時にたまたま降った
にわか雨なら1時間待てば作業できるかもしれません。
しかし梅雨時で雨が降り続いている時に1時間ほど
雨の止み間があったとしても屋根は乾きません。
お客様に置かれましては何とぞ御理解御協力をお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
追記:
屋根が濡れるのは雨だけではありません。
雪はもちろんのこと夜露や霜や霧でも濡れていて上がれないことがあります。
その都度御説明させてはいただきますが御理解御協力をお願いいたします。