他の電工さんの後始末?
数年前に新築数件の配線を担当させていただいて、
少し御無沙汰の建築会社社長からの依頼です。
「久しぶり。
元気ですか?。
私が昔、独立する前の勤め先で監督だった頃に
担当したお客さんなんだけど。
将来用に3階にエアコン用コンセントを配線したはずなんですわ。
だけどクロス貼ったら位置が判らなくなったって。
探せるかなあ?。」
「正直厳しいですが・・・。
分電盤に配線は来てますか?
当時の図面とか在りますか?」
「図面は御客様が持ってみえるのしか残ってない。
分電盤の様子は判らないです。
図面にはコンセントが描いてある、
・・・らしい。」
「・・・らしい、ですか。
ちなみに工事を担当された電気工事屋さんは?。」
「いろいろあって今は音信普通。
配線漏れや探し出せない場合は露出でお願いするから
その見積も頼みたいです。」
「承知いたしました。」
社長にアポとってもらって訪問です。
まずは分電盤を確認。
ブレーカには表示と配線がいますが・・・、ONになっていますね。
どこかに埋まってる配線に電気流れっぱなしですか。
とほほ。
図面と現場の寸法からエアコンの取付位置と電源コンセントの取付可能位置
(電源コードの届く位置)を想定して探していきます。
今の社長の現場と構造が同じ2×4(ツーバイフォー)なのである程度予測できるのは不幸中の幸いです。
配線用スィッチボックスには磁石を仕込んであとから探せる商品が
ありますのでもしかしてと思い磁石センサーで探すも反応なし。
通電状態の配線を探すチェッカーを使いましたがこれも巧く反応せず。
最終的には金属探知器で探して何とか探し出すことができました。
カーテンレールの裏に埋まってました、判らない訳です。
ちなみに金属探知器では構造材の釘やプラスターボードを留めているビス、
果ては近くにあるカーテンレールやアルミサッシまで反応してしまいます。
そんな中からBOXを探し出すにはかなりの経験とノウハウが必要になります。
(ちょっとドヤ顔です)。
お客様がカーテンレールを外してくださったので所定の寸法まで
開口して配線を引き出します。
無事にエアコン用コンセントの取付ができました。
エアコン本体は某Y電気で取付だそうです。
無事に取付できるといいですね。
御依頼ありがとうございました。