アンテナケーブルが劣化して映らなくなりました。
以前レスキューを御利用いただいた奥様からのリピートです。
(リピートは信頼の証、嬉しいですね)
あいにく前回訪問の者が現場に出てしまっていて替りに筆者が
伺いました。
「前にアンテナの方向調整してもらってから全く問題無く
好調だったんだけど昨日から急に映らない時間ができて・・・。」
詳しい様子を伺うと約1時間おきに映る時間と映らない時間があったそうです。
映っている間は全く問題無く映らない時は全チャンネルがゼロレベル
(御客様がテレビの表示で確認されました)。
100 か 0 か。
このような症状の時はケーブルの断線や接触不良、
ブースターの突然死の兆候など考えられますが?。
アポ取って伺うと残念ながら訪問時は映っていました。
設備も異常無く電波測定しても品質は最高、文句無しの状態です。
断線などを疑って目視で一通り点検しましたが映りに影響ありそうな
部分は発見できませんでした。
お話から700MHZ電波の可能性も考え、管理団体に問い合わせてみましたが
当該地域は試験放射(断続的に電波を出して影響を見定める周知する期間)が終わり
6月から通常放射(24時間電波が出ている)になっているそうです。
昨日から突然、というのは考えにくい(影響ならずっと映らない)とのこと。
・・・・困った。
これ以上は調べようが無い、片付けて帰りかけたその時、
「でたーーー!。」と奥様の声。
状況再現です!。
映らなくなって喜ぶのもおかしな話ですが正に千載一遇のチャンス!。
早速仕舞った梯子や道具を再セットして調査を再開。
結果として、映らない状態でも
アンテナの受信電波
ブースターの増幅性能
ブースター電源部のDC電圧
は正常でした。
(つまり増幅部に電源が届いていない)
と言うことはアンテナ<>増幅部の間でケーブル断線?。
実は前回の調整の時にもアンテナケーブルが劣化?外装ボロボロで
シールド網が露出している状態だったそうです。
しかし、現在コミュファ光(+テレビ)の工事待ちで光回線が入ったら
アンテナは撤去する予定なのであまりお金はかけたくない、
調整のみでケーブル交換は見送った経緯があったそうです。
それが5ヶ月前の話なので相当の時間が経っています。
「ブースターが動いているならとりあえずケーブルだけを交換で。
それが駄目ならしかたないのでブースターも交換」との
奥様の要望もあり先にケーブルを交換してみます。
幸い映るようになりました。
「ありがとう!。
助かりました!!。」
「恐縮です。
他の原因の可能性もありますので何か異常あれば御報せ下さい。」
これでコミュファ光(+テレビ)がくるまで映っていてくれると
いいですが。
御依頼ありがとうございました。
追記:
帰社後、撤去したケーブルをテスターで調べたところ外装が破れ暴露されたシールド網線が
電気的に通じてない状態でした。
細い銅メッキ線が細かく網込まれてできていますので
直射日光と風雨でダメになったのでしょうか。
目視で判らなかった軒の陰の部分ではシールド網線が破れてしまい
半分以上失われている部分も・・・・・。
ブースター増幅部への電源供給(重畳電源)は直流のプラスとマイナスで2芯が
必要ですが同軸ケーブルの芯線とシールド網線で2芯相当の役割をしています。
電気的に断線に近い状態になっていたので映ったり映らなかったりに
なってしまったと思われます。
それにしてもコミュファ光さん、工事も数ヶ月待ちですが
申し込みからだと2年近く経過しているそうです。
一体何時工事してもらえるんでしょう?。