旋盤の修理
某所の機械部品工作所で機械がうまく動かないので
見て欲しいとのことで調査させていただきました。
本来は機械屋さんの領域なのですが、既に製造元も代理店も存在せず、
機械屋さんを呼ぶと新品買えるくらいの修理金額が出てしまったり
高い出張費だけ払って結局修理できなかったりするので
駄目元で当社で見て欲しいとのこと。
当社は自動制御の分野もある程度わかるのでこういった依頼も時々声かけていただきます。
これが現物、確かに古いです(苦笑)。
気を取り直して蓋を開けて回路を調べます。
旋盤と呼ばれる機械の一種でハンドルで材料を上下左右に動かしながら
削りだしていくのですが半自動で左右に往復するはずが戻ってこないそうです。
幸い、比較的単純な機構でシャフトロッドの動きを検知するリミットスイッチが
故障しているのがわかりました。
シャフトロッドが動いて写真右側のリミットスイッチが作動したら
テーブルが反転動作するはずが作動せず行ったきりになってしまうようです。
これまた幸いなことにリミットスイッチ自体は汎用品で同じ仕様と
寸法の商品が現在でも手に入りることがわかりました。
取り寄せて後日交換し、無事修理完了できました。
古い機械だが機能は十分現役だし、なにより長年使って
手に馴染んでいるので替え難い相棒だ、
直せて本当によかったと喜んでいただきました。
IC基盤やマイコンで制御する物は壊れてもお手上げなことが多いですが
古いシンプルな機械のほうが修理できる可能性が高いですね。
機械的な故障(歯車とかギヤとか)はやはり機械屋さんにお願いするのですが
電気的な故障はもしかすると当社でも直せるかも?
困った時はとりあえずお声お掛けください。