マンションのTVブースター交換です。
マンションの管理会社からです。
「テレビの映りが悪いので調査・改善してほしい。」
3階建て階段東西各1列計2列・各階左右1室で計12室の
そんなに大きくはないマンションです。
全体的に映りが良かったり悪かったりらしいですが
3階の東端のお部屋は特に悪く、NHKはかろうじて映るが
その他チャンネルは全く映らないとのこと。
(自前の衛星アンテナで過ごしされているそうです)
とりあえず現地調査に伺うと屋上の陸屋根、西よりにUHFのアンテナ1基のみ。
家庭用クラスの20素子くらいです。
ブースターも西の3階共用部に1台。
こちらは一応共聴用ですが増幅率はそんなに大きくなく家庭用プラスアルファ位。
なによりアナログ時代の古い機種で地デジ非対応。
アンテナとブースターのレベル測定では悪くはないがBER、MERの劣化が見られ
3階東のお部屋では全くダメでした。
とりあえずアンテナの微調整とブースターの交換を提案し了承されました。
(配線状況の不安はありますが、元が悪いのでまずはそこから改善です)
ビフォー
アフター
交換後、3階東端のお部屋で測定させていただくと
レベルは相当(マイナス30dB程度)落ちていますが
BER、MERとも電波の質は完璧。
画面写りも全チャンネルでバッチリでした。
「地上波のテレビが普通に見えるなんて何年ぶりかしら、
感動!。」
と大変喜んでいただけました。
他の部屋を測定してないのであくまで予想ですが
昔の集合住宅にありがちな一筆書き配線してあると思われます。
つまり、
屋上アンテナ(陸屋根の西寄り)
ブースター(西3階共用部)
各部屋 西3階左
西3階右
西2階右
西2階左
西1階左
西1階右
東1階左
東1階右
東2階右
東2階左
東3階左
東3階右(末端)=一番映りの悪かったお部屋
という配線になっていて延々配線を引き回している間に
信号が減衰してしまうのではないかと思われます。
文章だと判りにくいので落書きしてみました。
(3階東端のお部屋がアンテナからみると
一番遠い訳ですね)
管理人さんに説明すると
「あー、なんか昔に他の業者と図面を調べてたら
そんな配線ルートが描いてあるって言ってたよ。
私は図面読めんけどその業者が。」
と言ってみえたので間違いなさそうです。
各部屋の端末が1ヶ所ずつ(らしい)で配線もキチンとしてある(と思われる)ので
地上デジタルになってもそのまま使えるのかな、と感心しました。
一度で改善できて良かったです。
御依頼ありがとうございました。