リレーの電圧が違いました。
得意先の紙器工場からです。
「スイッチ壊れて紙送り機が止まった。
何とかならん?。」
「?。
スイッチが壊れたのはどうしてわかったですか?。」
「操作盤の蓋を開けて接点確認した。
スイッチ押したままだと動いてるから
スイッチ悪い=バイパス配線した。
動く様になったけど止める時ブレーカまで
走らんといかんら不便なんだわ。」
・・・大丈夫かな?。
「とりあえず伺います。」
現場に到着。
機械の動作が判らないのと作業中がキリが付くまでは停止できないので
しばらく動きを眺めながら目視で配線を検証します。
操作パネルの問題のスイッチですがオルタネイトでなくモメンタリ、
つまりA接点の押釦スイッチなので
「押したままなら動く」
のはスイッチ以外が原因のような気がします。
(赤い細い線が先方取付のバイパス線)
配線を手繰っていくと機械下部に制御盤があり押釦スイッチの配線は
リレーに入って自己保持回路を形成している様子。
作動しているはずのリレーの動作LEDが消えて
透明樹脂ケース内側に焼けた跡が。
「・・怪しい・・。」
担当者に相談して機械が止まってからリレーを交換してみますと
バッチリ動くようになりました。
実際にはもう一つ不具合があり、取付けられていた(焼けた)リレーは100V仕様。
この機械の操作回路は200Vなのでリレー壊れても当然なのでした。
構造がシンプルなので過電圧状態でもしばらくは動いていたのでしょう。
当然弊社は200V仕様のリレーと交換しました。
(各写真だと見えないかもしれませんが型式が同じで電圧が違います)
電気工事屋さんの修理ならこんなミス?は無いと思いますので
(スイッチのバイパス配線をした社員の誰か)が、
見様見真似でリレー交換しちゃったのかな???。
中途半端に知識があると間違った修理をしてまうかもですね。
御依頼ありがとうございました。