エアコン故障、修理する・しない?
HPを御覧になった娘さんからの紹介で親御さん(母)から依頼です。
「エアコン、タイマーランプがずっと点滅してる、
一応冷房できるんだけどこのまま使っても大丈夫?。」
「診てみないと何とも・・・。
ちなみに本体は古いですか」
「保証書だと2009年製」
「・・・17年経っていますね。
いろいろ厳しそう・・・
さすがに取扱説明書は無いですよね?。」
「在ります。」
「(すげー)何時なら伺えそうですか」
訪問すると確かにタイマーランプが点滅してて電源リセットしても
再び点滅しだします。
エラー表示も履歴も無し。
冷房は一応効いてます。
フラップ(吹出口の羽根みたいな板)が動かないのが苦になりますね。
手で動かそうとしてもビクともしないのでモーターが完全にロックしているか
可動軸が折れているか・・・。
「メーカーのサービスマンにエアコンの点検してもらってはどうでしょうか。
出張点検費で10,000くらいかかりますが。
原因も修理可能かどうかも・・・」
「修理可能かどうかって?」
エアコンに限らず家電品は永遠に修理できる訳ではありません。
補修用性能部品の保有期間というのがありまして
エアコンの場合は9年間はメーカーが部品を保管する義務があります。
ただ9年すぎるといきなり修理不能になるわけでなく
部品があるうちは10年でも15年でも直してくれる可能性はあります。
部品によって終了時期は変わるので都度確認するしかありません。
(あまり出ない部品は残っている可能性高いけど無くなったら終わり、
よく出る部品は本体販売終了後も必要に応じて再生産されたり
流通量も多いので探すと田舎の倉庫に眠ってたりして
年数経っても意外と手に入りやすい、とかとか面白いです)
ここら辺を一通り説明させていただいた上で、
「こちらのエアコンは17年たっているので部品が無い可能性のほうが高いです。
仮にあったとしても修理費を考えると買い換えたほうが
良いのではと考えますが・・・。」
「一度診てもらって判断します」
「わかりました。弊社からメーカーへ手配でよろしいですか」
「そちらからの手配でお願いします。」
一度ひきあげて事務所でサービス手配していると御客様から電話が。
「いろいろやってみたらリモコンのエラー表示H56が出たから
やっぱり自分で手配してみるわ。
もったいないから。」
「すごいですね。承知いたしました。」
現場でお客様と話してた印象から修理も何もせず現状のまま
動かなくなるまで使い続けそうな気がしますが・・・。
まあそれもお客様の選択ですね。
使用頻度、年式、消費電力、ユニークな機能、デザイン、
リモコンの使い勝手、工事費の高低、工事の難易度、などなど。
「新しいほうが省エネでお洒落でお得。
何より綺麗で清潔。
(車みたいに)ある程度年数たったら故障してなくても交換する」
とか
「新品買うよりも修理できなくなるまで
とにかく直して使うほうがトータルではお得。
精神的に合ってる。もったいない。」
とか。
「この機能は廃止になってしまったので、
もう手に入らない。
どうでも修理して使っていくしかない」
いろんな考え方・状況がありますね。
お客様が一番満足される方向に御協力できたら良いなと
思って日々がんばっていきたいと思います。
お読みいただき有難うございました。