換気扇１台を取り替えるまでのやりとりです。

 「事務所の換気扇が調子悪い、見てもらえる？。」

「見させていただきます。」

伺うと、とりあえず動いています。

「・・・どこら辺が調子悪いでしょうか？」

「おっ、今日は調子いいな。

昨日はガタガタ音がして敵わんかったが。

いつもじゃないけど鳴りだすと半日位鳴ってる時もあるんだよな」

「交換をお勧めしますが」

「お金かけたくないんだよね。

部品の交換とかできない？」

「うーん、交換できたとしても羽根くらいですかね。

今の御話だとモーターとか軸とかの劣化だと思います。」

「じゃあモーターだけ交換しよか。

奥の部屋の換気扇が同じサイズだと思うから

モーターだけ入れ替えできない？

あんまり使ってないから痛んでないっしょ」

 我々業者側からすると「そんな無茶な」ということでも

一般ユーザーからすると普通の疑問のようです。

 

そこで、

１．換気扇は設計寿命１５年なので奥の部屋の既存換気扇も

　同じ年代なら丸ごと交換しても長く持たないのでは？

　（奥の部屋の換気扇を外したら跡をどうされるでしょうか？。）

２．タバコを吸われるのでヤニで黄色くなっています。

　羽根やモーターだけでなく開閉シャッターも動きが悪いので

　どちらにしろ替え時では？

３．モーターを外して入れ替えるのは器具の改造になるので

　弊社では基本受けない方向です。（製造物責任、PL法の関係です）

４．メーカーに現品送って調べてもらうのはできるかもしれないが

　部品代と工賃、送料などで割高になることが多いです。

　買替えたほうが安いのでは？

 などを説明させていただきます。

 

 「そーか。

油差したりしてもう少し使ってみるよ。

交換の見積もりだけFAXもらえる？」

「かしこまりました」

事務所へ帰って見積もり作成しFAXしておきました。

 

翌日、

「やっぱり駄目だわ。交換して！。」

「ありがとうございます！。」

 

  ビフォー

 

アフター

 

「やっぱ静かだわーーー。

もっと早く交換すればよかった」

ヤレヤレです。

 

換気扇１台を交換するだけでこれだけの会話があります。

こっちも商売です、ついつい「時間幾ら」が頭をヨギリマス。

「サッサと決めてくれないかなあ」

と思ってしまいそうにもなります。

 

でも身銭を切って交換する側からすれば当然ですよね。

（自分が交換する時はもっとアレコレ迷います・・・・）

少しでも御客様の御希望に沿うようコミニュケーションを

とらせていただきたいと思います　

 

御依頼ありがとうございました。