大手の電気レスキューに加盟してみました
某大手の電気サービスに登録しました。
「****100番」とか「くらしの****」といった、
最近ネットでわんさか発生しているいわゆるレスキュー系の
紹介会社とは違います。
地元で有名な企業さんの手伝いをする恰好です。
こちらのシステムは何社か登録しているうちの現場に近い順に紹介していく仕組み。
自社物件などにかかりきりでどうしても回れない時には断ることもできるのが有難いです。
(次に近い業者へ順番に振ってくれる仕組みらしいです)
弊社のように多数の得意先と直接取引している業態でもやりくりできるのが良い所?。
先日、初めての依頼が流れてきました。
「ブレーカは全て入っているのに1階と2階とそれぞれ電気が点かない部屋がある」
というもの。
丁度手が空いていた私が対応することになりました。
手順として
駆けつけてまず到着の電話報告
ざっと見て現状の報告と調査の目途(概算見積)を電話報告。
調査開始
原因が判ったらその時点で電話報告し対応の指示を受ける
指示にしたがって対応
現場撤収
帰社後、状況写真をメールで送信
電話で内容報告。
請求書をFAXし終了
と結構煩雑です。
写真をそれぞれ撮っていかないといけないのでデジカメ又は高性能のスマホが必須です。
気を取り直して調査開始です。
さて今回の一部停電の原因は中部電力サービスブレーカの2次側での欠相、
つまりL2・黒側に電気が十分に来ていないことでした。(検電器に反応する程度には来ています)
赤 白>N L1 正常
黒 白>N L2 異常
サービスブレーカ内部の故障か電柱側でのヒューズ電線の溶断などが考えられます。
しかし、これを現場から口頭でセンターへ報告するのが大変。
電話の後ろの雰囲気からしてどこか大きなコールセンターで受けているんでしょう。
全く電気の知識の無い女性オペレーターがこちらが説明するひと言ひと言を
オウム返しに確認しながら苦労して端末へ入力している様子が伺えます。
サ:サービスブレーカの故障か引込側のヒューズ電線の溶断か確認はできませんか
原:検電器ではわかりませんし1次側は中電の管轄なので中電に頼むのが普通です。
サ:サービスブレーカの交換すればわかりますか
原:サービスブレーカは販売されていないので無理です
サ;どうすればわかりますか
原:中電に調べてもらえばわかります
サ:中電の名称と窓口、連絡先はわかりますか
原:・・・・
こんなやりとりが延々続きました。
どうもこのシステムでの弊社の受け持ちはあくまで緊急対応と原因究明で
修理や交換はもとより今回のような中電への事務処理までで引き継ぎ、
次の業者か元請が修理などの対応をする様子でした。
また、到着時、調査開始時、原因判明時など電話するたびに
オペレーターも変わり申し送りもしない(らしい)ので
その都度受付番号を繰り返し伝達しなければならないのも閉口しました。
ただ、端末の入力と表示のスピードは即時らしく10分前にオペレーターAに説明した内容が
次に応対したオペレータBも全て認識できるシステムになっているらしいのは感心しました。
業務処理も早く、現場から事務所に帰ってくる20分後には注文確定書が
送られてきていました。
こちらからメール添付で写真を送り指定書式で請求書を送れば
翌日入金というスピーディーさ。
末締め翌月払いとかがあたりまえの建築業界からすると驚きのスピードです。
全く知識の無い(失礼)オペレータが様々な業態であろう電気工事店を
組み合わせる仕組みは単純にスゴイなあと思います。
お役にたてれば幸いです。
ありがとうございました。