ホイストクレーンの修理?その2

 「ホイストクレーンの修理?その1」の続きです。

 

先程手元ケーブルを修理した時には動きました。

ということは本体内部ではなくケーブルのどこかで他にも

異常があるのではないでしょうか。

 

配線をもう一度チェックです。

 

いろいろやってみると操作ケーブルの付け根というか

本体への固定部分のケーブルの曲がりを伸ばすと下降が動くことがあります。

配線が内部で引っ張られて断線しかかっているときの症状です。

(まっすぐにすると引っ張られていた芯線が戻って接触する>動きだす)

  

ある程度アタリを付けて外装を慎重に剥いていきます。

(手当たり次第に剥いていくと外装が使い物にならなくなり

短くなったケーブルを交換しなくてはならなくなるので

最小限で済ませたいです)

  

・・発見しました。

 

KIMG1421

 

配線を指でつまむとそれと判るくらい芯線が伸び切れています。

KIMG1421s

手元スイッチの配線対応で確認、一番伸びきってほぼ切れていたのは

やはり下降側の配線でした。

 

手元スイッチのケーブルをホイストの移動ワイヤーと兼用しているので

ケーブルが常に引っ張られて伸びてしまうのです。

引っ張られてもいいように専用のワイヤー付きのケーブルになってはいるんですが

本体取付固定部分のケーブルクランプの所でどうしても無理がかかってしまうんですね。

KIMG1422

 

自己融着テープとビニールテープで念入りに補修。

ケーブルに無理がかからないようにワイヤーの長さを調整しました。

作業終了後、曲げたり伸ばしたり、念入りに念入りに試運転して完了としました。

撤収する前に自分で気が付いたので良かったですが

一度目の修理でそのまま帰っていれば又動かない>再度調査で、

2度手間3度手間になるところですし、何より御客様に不便と

心配をお掛けしてしまう所でした。

「修理完了と言ってたのに動かないじゃんか!

どうなっとんじゃ?。

この電気屋さん大丈夫かな・・・」

と余分な心配をお掛けするのは申し訳ないです。

その後絡無いので直っているようで良かったです。

 

御依頼ありがとうございました。

 

 

 



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