電気図面はもらいましょう。

市内の大型雑貨店を顧客に持つサッシ屋さんから依頼です。

「店舗の外壁面と駐車場の照明がほぼ全部点かない。

暗くて御客様から問い合わせやら苦情やらきてるから

大至急なんとかして!!」

営業日のはずなのに夜は真っ暗。

勘違いしたお客様が帰ってしまって売り上げは激減、

ようやくたどり着いた御客様からは

「怖い」「危ない」とクレーム続々だそうです。

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店長さんに伺ってON/OFFしているという自動点滅回路を点検しましたが

正常に動作しているようです。

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しかもここからの出力は100V。

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駐車場の外灯を点検しましたが200V回路だったので

この自動点滅回路では入り切りできてない。

(特別な回路を組まないとできないし普通は別回路です)

 

建物の構造的にも古いほうの建物に制御する部分がありそうですが

いかんせん図面も情報も残っていません。

これが古いほうの建物の電灯分電盤。

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 すごい回路数ですね。

このほかに動力盤があちこち有ります。

(ちなみに高圧受電です)

営業中にコソコソ調べただけでは何とも捗らないので

店舗の休業日に人数を入れて大規模な調査をしないと無理で

費用も相当かかりますとの説明をさせていただきました。

 

元請であるサッシ屋さんと店長さん、さらには雑貨屋チェーン本部と

相談されたようです。

結果、入店時のリフォームで入られた電気屋さんに問い合わせして

対応を依頼するとのこと。

よって当社の作業は終了となりました。(調査費のみいただきました)

 

元は違う業種の建物だったのを雑貨チェーンが買い取って使っているので

建築時の図面はあっても電気図が無く店長さん店員さんも何人か変わっていれば

電気の流れやスイッチ、コンセントの様子など判るはずもありません。

お役に立てなくて残念です。

 

少子高齢化やその他もろもろの事情で中古店舗、中古住宅の流動化が

昔に比べれば進んでいるという噂は聞こえてきます。

もし中古物件に入居される御客様は前オーナー、管理会社から建築時の図面を

もらうことをお勧めします。

 

仮に建築時とは似ても似つかぬ状態になっていたとしても

元の図面があるかないかで後々のメンテの手間=費用が一ケタ二ケタ

変わっても不思議ではありません。

 

また、図面が残っているかどうかは管理の程度の判断にもなります。

キチンとした所はリフォームの変更図面も残しているので

新築のようにメンテができると後で費用に差が出ます。

 

何より商売されている方なら誰しも今回のように

御客様に御迷惑がかかっているのに何時正常化できるか判らない、

影響で売り上げも激減などという事態は1秒でも早く解決したいはずです。

 

入居時に思い出していただければ幸いです。

 

御読みいただきありがとうございました。



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