屋根からの転落防止について
いくら気を付けていてもどんなベテラン作業員でも
落ちる時は落ちます。
そのため作業に当たってはいろいろ安全対策をします。
判りやすいのは高所作業車ですね。
しかし、昇降の際や荷揚げ荷卸しの際の転落防止には有効ですが
作業員が屋根の上で作業している間は軒先で待機しているだけです。
最も有効なのは外壁塗装や外壁修繕の際に使われる建築用の作業足場です。
周囲をグルリと取り囲むので体勢を崩しても地面まで一気に落下する可能性は
ほぼ無くなります。
ただアンテナ工事の為だけに設置するのは費用的に厳しいです。
意識の高い御客様ですと10-15年おきの外壁再塗装の際に
アンテナの補修や交換を手配される方もみえます。
昇降時が一番危険なので本来はこのような
昇降用の安全ブロックを使うのがベストですが
固定できる対象物が無ければ使えません。
次善の策としてロープで親綱を張って
安全帯を掛けれるようにします。
落下に対しての効果は薄いのですが、
足を取られたり体勢が崩れても落下する前に
立て直せるようにするのが目的です。
意外と見落としがちなのが通常の作業靴で泥や土がついたまま昇降して
足裏が滑ること。これを防ぐために屋根上用の上履き
(天然ゴム底)に履き替えてから屋根へ上がります。
一般的な2階建て瓦葺き屋根ですと軒先で7m程度、大屋根のテッペンでは8-9m
にもなりますから落ちたら良くて大怪我、かなりの割合で
死
が待っています。
お客様各位の御理解御協力をお願いいたします。