中小企業憲章
「中小企業憲章」
皆さんはご存知でしょうか?
表紙にあるように平成22年(2010年)6月に閣議決定をされています。
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中小企業憲章とは
日本の経済・社会・文化及び国民生活における中小企業・自営業の役割を正当に評価し、
豊かな国づくりの柱にすえることを国会が決議し、憲章の精神を実現するために、
現行の中小企業基本法をはじめ、諸法令を整備・充実させる道筋を指し示すものです。
私が所属している団体「愛知中小企業家同友会」では2002年4月7日放送の
「日曜討論」(NHK総合)に鋤柄代表理事(愛知同友会、当時)が出演し、テーマ「景気回復の兆し
は見えたか」の中でこんな発言をしています。
「中小企業家になり手がない社会は、活力のない社会です。
EU諸国では、中小企業が経済を活性化する大きな要因であると「ボローニャ憲章」
(欧州中小企業憲章)というものをつくり、中小企業を大きく位置付けしています。
日本も国内で生きていく産業を大切にしていかなければ、市場原理だけのグローバ
リズムではとてもやっていけないと思います。ぜひ中期的展望のもとに、開業率が
上がるようなインセンティブのある税制改革をして欲しいと思います。」
中小企業憲章が閣議決定される8年も前からこう訴えています。
ただ、未だに閣議決定のままで法律化もされず、時代はどんどん大企業優遇と思われる政策が進んでいるように感じます。
中小企業憲章の前文にはこう記されています。
「中小企業は、経済を牽引する力であり、社会の主役である。」
新しい菅政権にはぜひこの点をどう考えているのか?聞いてみたいものです。