単相溶接機の導入です。
得意先のヤードの所長さんからの依頼です。
「ヤードの奥の方で簡単な修理するのに小さな溶接機を
使いたいんだけど。」
「とりあえず診させていただきます。」
溶接機の現物はもう入っていましたが
単相200Vの溶接機です。
「西ヤードの電源は電灯100V/200V系しかないので
そのまま接続でいいでしょうか?。」
「????。
よくわからんけど休憩所のエアコンかけると時々ブレーカがとぶ。
とぶとFAXが止まって注文のやりとりが困るんだよね。
なんか巧い方法を考えてよ。」
「わかりました。」
クランプ測定しますと電灯100V/200V系は容量がいっぱいの様子。
となると電灯を増設、つまり契約の容量を大きくするか、
動力契約を新規に引き込んで単相200Vの契約を別に
設けるか、ということになります。
費用を概算で見積ってメリットデメリットを提示。
お客様と検討、動力契約の新設となりました。
引込ポールは共用して既設のステンレス引き込み盤に
板を取付けてメーターと送りブレーカを取付(ちょっと強引、、)。
同じく既設の構内ポールを伝って架空配線で目的地へ。
無事に動力コンセントを取付できました。
あれれ、単相なのに3相用のプラグとコンセント?。
と思ったアナタ、鋭い!。
実は工事の準備として中部電力に申請中に御客様から注文があり、
「コンプレッサーや高圧洗浄機も使いたい。
何とかして。」
という注文をいただいたのでした。
中部電力と御客様とのやりとりや行き違いがありましたが
結局は負荷設備契約から先方ブレーカ契約へ変更することで
落ち着きました。
残念ながら溶接機を扱うには防火設備が足りないとのことで本格稼働は
当分先になりそうです。
外線工事といって中電柱側の設備増強工事が
2ヶ月待ちだったので最初の依頼からは半年近く経ってしまいましたが
無事に完了できて良かったです。
御依頼ありがとうございました。
追記:
最近は人出不足や働き方改革の影響か中部電力への工事申請から
引込・受電して実際に電気が使えるようになるまで
3週間以上かかるのが普通です。
現場設計や外線工事が必要になると数ヶ月かかることも珍しくありません。
予定の判っている御客様におかれましては
早め早めの工事手配をお勧めいたします。