漏電と思ったら短絡?その2。
状況からすると漏電ではなく器具故障やスイッチ配線のショートなど、
短絡系の不具合のようです。
「困ったな・・・。」
問題の回路には20台ほどの照明器具が接続されています。
半分は前回工事でLED化された新品ですから除外するとして
10台程の照明器具を端から順に切り離していくのは考えもの。
というのも計器で判定できない以上、スイッチいれて
ブレーカがとぶことでしか良否を判別できません。
1台目切り離してスイッチ入れて・・とんだ>これじゃない
2台目切り離してスイッチ入れて・・とんだ>これじゃない
3台目以降、同じことを繰り返してとばなくなるまで続けます。
最悪10台目までブレーカとばすのを繰り返すことになります。
営業中の店舗でパンパンとブレーカをとばしていては
業務にも接客にも支障が出まくりです。
せめてどの列の不具合か判れば三分の一になるのですが・・・。
そこで電工ドラムリールの出番です。
このリールはただの延長コードではなく漏電、短絡、過電流を検知して
内臓ブレーカで遮断してくれる優れもので大元のブレーカをとばさずに
客先の電灯コンセントから安全に工事用の電源を確保することができます。
(条件により元がとんでしまうことがあるので完璧ではありませんが)
分電盤回路の問題の照明回路の電源配線をバイパスして
コードリール(のブレーカ)を通して照明回路へ電源供給。
恐る恐るスイッチを順に入れてみると・・・・。
見事にコードリールのブレーカがとびました!。
元をとばさずに問題の回路だけを遮断することに成功しました。
持つべきものは道具ですね。
3列の内の悪い列を特定(10台から4台へ)。
4台を順に一台ずつ切り離してその都度(コードリールの)ブレーカを投入、遮断。
ついに故障した照明器具を特定し切り離すことができました!。
幸い配線は大丈夫のようです。
(短絡の原因が配線の場合、より解決が困難になるところでした。)
御客様に説明してとりあえず復旧完了。
故障した器具以外は元通りになりました。
その3へ続く