マンションのエアコン取付は意外と大変です。その2
「マンションのエアコン取付は意外と大変です。その1」の続きです。
マンションや公団住宅などでよく見かけるベランダ天吊り取付。
少ないスペース有効活用する、雪害対策など大変有用な物ですが
取付業者にとっては正直厄介者です。
まずは決して軽くはない室外機を天井吊用(=揺れる)吊り金具に
通して固定するためには最低2人の手が要ります。
(標準工事ではエアコンの取付は一人作業です。)
機種ごとに微妙に違う室外機取付幅に合わせて吊り金具を調整するのですが
ネジが錆びていたり天井ボルトに干渉したりでひと手間かかります。
冷媒配管の収まりもよくよく考えないといけません。
建物に対しては水勾配を取って下向きに、
室外機の冷媒管接続口へ最短ルートで向かい上向きに、
接続ポートの角度に合わせて再度斜め下向きに、
とS字クランクを組合わせて配管します。
さらに、
振動や揺れを吸収するために配管に余長と曲りをもたせないといけません。
というのも天吊り金具はブランコのようにブラブラではありませんが
ガッチリ固定されている訳でなく多少は揺れてしまうのです。
そのため地震や強風などを見越してクリアランスをとっておく必要があるのです。
完了です。
なんとか収まりました。
美しい曲がり具合?。(ちょっとドヤ顔です)
御依頼ありがとうございました。