埋込型器具の更新は意外と難易度高いです。
店舗での照明交換の依頼がありました。
既存灯具は110W2灯用の天井埋込型蛍光灯。
同型のLED照明へ交換する工事です。
全長が2.5メートル近い灯具なので1人では作業困難。
二人がかりでの作業です。
寸法的には全く同じはず、
ならはめ替えるだけ、
と思われがちですがどっこい、そうは問屋が卸しません。
単独で天井に取付られているなら比較的問題ないのですが、
店舗ではいくつかの理由で連結(連接)取付されていることが多いです。
(取付スペースの制限や見た目、照明のムラを減らしたい、などなど)
この連接取付が曲者で隙間なくピッタリハマっていないと恰好悪い
=灯具同士が密着していてそもそも外れません。
さらに無理に外すと隣の器具が歪んだり列が曲がったり、
最悪天井板であるプラスターボードを傷めたりします。
取付も同様でクリアランスが全く無いので普通に挿しこもうとすると
ナカナカ入りません。
それどころか既存灯具を外している間に両側の器具が順に押されてきて
空間が縮んで全く入らない状態になってしまうことも多々あります。
(多数の器具が連結されている現場では特に起こりやすいです)
取付方法としては2つ。
①隣(または両隣)の器具を一度緩めて押し広げながら(スペースを作りながら)納めていく
②隣の器具を取り替え側の片側だけ下げて取付側の代替器具も同様に片側だけ下げて
角を合わせた後、2台同じピッチ・ペースでそろそろと持ちあげて納めていく
と言う方法を取ります。
②の方法は大工さんが「拝みでおさめる」と呼びならわす方式ですね。
今回は2台の交換でしたので1台目は①の方法を使い
2台目は②の方法で納めました。
ビフォー
アフター
意外と時間がかかってしまい開店前に終わらすつもりが
少しオーバーしてしまい来客された方に御迷惑おかけしてしまいました。
引き続き系列他店の照明交換も依頼していただけましたので
次回は予定通り終われるように準備万端で作業に伺います。
御依頼ありがとうございました。