停電したままブレーカが入らない?
御客様よりブレーカが壊れて停電したままで困った
との連絡を受けました。
ブレーカそのものの故障は無い事はないですが
どちらかというと珍しい部類なのでよくよく聞いてみましたが
レバーを入りにしても電気が入らない
(ONにならない)そうです。
急いで現場にかけつけました。
このタイプの主幹漏電ブレーカなので新しくはないですが
寿命がくるほどに古くもないです。
(写真は同型式の参考写真です)
レバーはトリップしたままです。
まずはブレーカの動作を確認しようとレバーを下一杯に下げてトリップを解除、
上に上げてON状態にするとアッサリ電気が入りました。
このタイプのブレーカは漏電でとんだときはハンドルがフリーになっているので
そのままでは「入り」にできません。必ず一度、目一杯下にレバーを下げて
「切り」の状態にしてからでないと復旧できません。
(ブレーカに小さな字で操作方法が書いてあることもあります)
写真で説明しますと、
1.
漏電ブレーカが作動すると下の写真の状態になります。
(この状態では入りにはできません)
2.
下の写真の状態までレバーを目一杯下げます。
結構固いのでカチッと止まるまで力いっぱい下げてください。
3.
その後下の写真のようにレバーを上げて「入り」に
してください。
お客さまはトリップ状態のままレバーを上げていたので
レバーを上げてもONにならない = 壊れた
と思われたそうです。
絶縁抵抗計で調査したところ風呂のジャグジーの回路が
0.1MΩだったので主原因と思われます。
しかし、それだけでブレーカがとぶほど悪い数字でもないので
他の漏電も同時発生していたかもしれません。
(停電したと思われる時刻は警報が出るほどの豪雨でした)
該当ブレーカを切ったところ1.0MΩまで改善したのでこのまま様子を
見てもらうことになりました。(ジャグジーはずっと使ってないそうです)
たいしたことなくてよかったです。
漏電の原因が解消されていないと、ブレーカを入れ直しても
じきに飛びますのでそのときは当社まで御連絡ください。
(費用については当ホームページのトップ画面を御確認ください)