CAT6Aケーブルの工事です。
市内のお客様より依頼です。
「敷設済のLANケーブルの入替をお願いしたい。」
「入替?。
一度現地確認をお願いしたいと思いますが・・・。」
日程調整し現地に伺って下見と打ち合わせ。
「母屋と離れの間にLANケーブルがオール配管で配線してあるんだけど
速度が追いつかなくなってきたから上の規格のケーブルに更新したい。」
「・・・ちなみに現状は?。」
「CAT5e」
「・・・何に更新されますか?。」
「CAT6A」
「えっ?・・・。」
CAT6AというのはCAT6の更に上の規格で10Gbpsまで対応できる、
かなりスゴイ奴です。
規格上は
新しい・速い
↑
CAT5
CAT5e
CAT6
CAT6A
CAT7
CAT8
↓
古い・遅い
という順番になっています。(その他の規格は割愛)
ただ、一般家庭ではまだまだそこまで必要な状況は皆無でCAT5eで充分なことが多いです。
というのも一般的な光回線は1Gbps(1000Mbps)をうたっていますが
あくまで規格上の理論最大値。
ベストエイフォート(回線を共有するので安いけど混んでる時は遅くなる方式)の
光回線では実測100Mbps出ないことも珍しくないです。
更に元の回線速度が仮に1Gbps出てたとしても
接続された機器が全てが1Gbps対応機器でないと末端で1Gbpsの速度は出ません。
(LAN内に1つでも遅い機器があると遅いほうの速度に合わせてしまうのだそうです)
ちなみに推奨される回線速度ですが
SNSでは0.5Mbps、
ブラウジング(いわゆるネットサーフィン)で10Mbps、
動画配信でも50~70Mbpsあれば十分と言われています。
100Mbps以下でも実用上は問題ありません。
(当然、使用条件や個人の印象などで評価は全く変わります)
たとえばこの記事を書いている小生のパソコンの末端速度は
でした。
(弊社の事務所の元回線は光2Gbpsの契約なんですが・・・トホホ)
それでも動画再生、データのダウンロード、リモート会議、等々でも
全く支障ありません。
一応お客様にそこら辺をお伺いしてみると、
「光回線はNUROの10Gbpsに切り替え済。
機器はルーター、HUB、PC他全て10Gbps対応品に交換済。
あとはケーブルを入れ替えれば10Gbps環境になる。」
とのことで大変失礼いたしました。
「釈迦に説法」でした。
早速見積提出して承認、工事となりました。
お客様の設備を掲載する訳にはいきませんのでCAT6Aケーブルの
末端の写真だけ。
プラグ
ジャック
プラグもジャックもゴツイですね。
導通確認
完了です。
お客様が回線速度測定サイトに接続すると「3.0Gbps」という
見たことのない数字が表示されてビビりました。
「すっげー。」
「CAT5eだと理論値最大でも1Gbpsだから入替えた効果が出てるね。」
お客様も満足げでこちらも嬉しくなりました。
後日様子を伺ったところケーブル(単体)の伝送速度は
ほぼ理論値10Gbps出ているそうで安堵しました。
(どうやって計ったんだろう・・・)
せっかくケーブルを入れ替えたのに効果が無かったら
申し訳ありませんからね。
御依頼ありがとうございました。