RC鉄筋コンクリートの建物に配線するには

得意先より急遽工事を依頼されました。

「RC建物の配管の逃げだけ、どうしても、この日に頼みたい、

引き続きの工事についての見積もり、発注は後日検討したい」

??。

ここで解説しますとRC、鉄筋コンクリートのビルディングなどで

コンクリートの壁にコンセントやスイッチが付いてることがありますね。

どうやって配線してるんでしょう?。

実はコンクリートを型枠に流し込む前、鉄筋を組んだ状態で

配管を埋めておいてコンクリートが固まってから配管の中に

電線を通して取付けてるんですね。

 

実際の現場の写真です

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一般のお客様はほとんど見る機会がないと思います。

鉄筋の間をベージュ色のパイプがウネウネと血管のように

張り巡らされてるのが見えますでしょうか。

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出来上がったところを見ると「なぁーんだ」ですがこれが結構大変です。

 

配管を通した分だけコンクリートが弱くなりますから施工方法に

ついて細かく規定されています。

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あらかじめ機器に合わせて

必要な配管の太さと本数を決めて

配管を通すルートを決めて、

配管と配管の間の間隔、

配管の固定のピッチ、

鉄筋の何処に縛るのか、

どこは縛ってはいけないのか、

をクリアしながら施工していき、最後は監督チェックです。

 

組んだ鉄筋の上を歩くのは気を使いますし疲れます。

一日作業していると足が痛くなります。

 

なにしろコンクリートが固まってしまうとやり直しができません。

コンクリートを流し込むときに配管が切れたり穴があいてしまいコンクリートが

侵入したりするとその配管は詰まってしまい使えません。

 

今回は電気工事の手配がつかなかったのか床の配管の逃げだけでした。

壁の立ち上げや天井も同じように施工していくので

この先何度も現場に入って順番に施工していくかも?。

 

続きのお仕事いただけましたらレポートします。

 



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