停電した!レスキュー出動!。

得意先の工務店からレスキュー依頼です。

「この間電気やってもらったお寺で一部が停電してる、

トイレの手洗(自動水栓)とかあるので早めに診てもらえる?」

 

はらでんレスキュー、出動です!。

こちらの工務店は3代目になるのですが停電箇所を造作されたのは

2世代に渡っておりアチコチを順不同で改修して配線の経路や容量が

誰もわからない状態です。

 

仕方がないので電気に関係しそうなところを片端から見せていただきます。

 

停電したのは倉庫の一部と参拝者用トイレ、手水舎(ちょうずや)の水汲み井戸ポンプなど。

ざっと見渡すと倉庫の中に60Aの比較的大きな漏電ブレーカがあり

配線もSV14と太かったのでこれがメインと想定しましたが

行き先がどこにも見つからない。

まずは建物的に繋がっている「離れ」を疑いましたがそれらしい容量の

ブレーカは見当たらない。

(母屋と本堂は前回の工事でなんとなく把握していますので除外)

隣接する引き込み盤やその他を見て回っても見つからない。

(同じ太さの電線がどこかにあるはずです)

ダメ元で「離れ」の電灯分電盤を見せていただくと・・・・。

DSCN4856s

14回路のうち1回路のブレーカが切れています。

念のためメガ、絶縁測定をして問題無いのを確認してから

レバーをONにすると見事に停電は復旧できました。

 

メガも良かったし主幹の漏電ブレーカは飛んでません。

ということは短絡・ショートでしょうか?。

(現在主流のコンパクトブレーカは個別に短絡遮断できる機能が

内臓されていますから)

以上のことを説明させていただくと、

御客様「へー、そんなところから向こうへ電気が行ってたのね、

   知らなかった」

   そういえば素人が作ったような延長コードがあって

   それを挿した時に一瞬照明が消えた。

   照明はすぐ点いたので大丈夫と思ってたら

   しばらくしてこの辺の電気が使えなくなったことに気付いた」

   

やれやれ。

多分そのコードが原因ですね。

そのコードはすぐに捨てられたそうで現物は確認できませんでしたが

内部でショートしていたとしたら納得です。

怪しいコードは使わないほうがいいですよ。

 

それにしても分電盤に接続されていたのは太さ2の電線です。

倉庫の太さ14とは電線の太さに相当なギャップがありますが

どこでどのように繋がっているのやら・・・。

(駆けつけた工務店の若社長も「へー」と言ってみえたので知らなかったようです)

次回のトラブルでも配線探しに手間取りそうです。

 

当日に復旧できたので大変喜んでいただけました。

 

御依頼ありがとうございました。

 

 

 

 

 



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