スマートメーターあれこれ:その2「内臓ブレーカの動作」
スマートメーターあれこれ:その2
「内臓ブレーカの動作」
スマートメーターには従来のSBブレーカーの機能を内臓した物があります。
サービスブレーカが要らなくなるので省スペースだったり従来より上流で遮断できるので
安全な面もあったりします。
しかし、スマートメーターSBのブレーカー契約には少し注意が必要なことがあります。
さて、ここで問題です。
契約容量40Aに設定されたスマートメーターSBで40A以上電気を
使うとどうなるでしょう。
スマートメーターSBが作動して電気が切れます。
いわゆるブレーカーが上がった(とんだ、切れた)状態ですが
メーターの中で電気が遮断していても表面上はわかりませんね。
スマートメーターには操作レバーも表示ボタンも目にみえる場所にはありません。
じゃあ復旧するときにはどうするのでしょう?。
使いすぎて切れてから数十秒で自動で(勝手に)復旧するのです。
「そのままブレーカをONしたらまたとぶんじゃない?」と思われるかもしれませんが
エアコンもIH調理器も電子レンジも停電すると一度運転が止まるようになっている機械が
ほとんどなので大抵は一度停電することでそれらが停止する=全体が契約容量以下になり
そこで復旧できるはずという考え方のようです。
もしかして負荷の状態が変わらず容量オーバーの状態が続いていたら
またそこでスマートメーターSBが遮断します。
そして数十秒の停電の後で自動で復帰します。
賢いですね。
しかし、これが数回繰り返されるとスマートメーターSBが
「おかしいな」「危険かな」と判断して停電したまま復旧しなくなります。
今でいうフリーズ?、ロック?。
こうなってしまうと厄介です。
電力会社に連絡してスマートメーターSBをリセットしてもらうしかありません。
このリセットはメーター内部の操作が必要なので電力会社の係員が実際に現地で蓋を
開けて操作する必要があります。
検針や契約容量変更、瞬間の電力使用量も遠隔で確認・変更可能になり
とっても便利なスマートメーターですがここだけは手動です。
電気を送っていい(送れる)状態か目視で確認する意味もあるそうです。
つまり一度ロックしてしまうと中電さんが駆けつけるまでは停電が続くことになります。
ヒエーーー。
スマートメーターにはメリット・デメリットいろいろあります。
ご注意ください。
お読みいただきありがとうございました。