高圧架空配線に樹木が接触している:その1

運送会社の敷地内で

「高圧の構内架空配線だけど木が伸びすぎて枝が絡んじゃって

手が付けられない。

下から見ると電線の被覆が溶けてる感じ。

電気工事屋さんなら枝の始末してもらえる?。

高圧は怖いからヨロシク。

実際は停電すれば枝払いは誰でもいいんですが

枝を切ったり落としたりする時に電線を痛めてしまうといけないのと

枝で擦れた箇所の確認とメンテの必要性から当社が呼ばれました。

 

現地です。

 DSCN4999

入口の第一柱から構内(敷地内)をコンクリート柱を何本も継柱して

一番奥のキュービクルまで架空電線(空中を飛んでる電線のことです)

が飛んでいます。

写真、奥の小さい矢印が問題の箇所。

ざっと100mはあるでしょうか?。

 

問題のキュービクル手前の最終コンクリート柱。

コンクリート柱が完全に枝に覆われて姿が見えません。

DSCN5324

大雨などでは枝を流れる水が電路を形成してしまうことがあります。

よく地絡や短絡で事故にならなかったなあ。

 

さて、高圧電線には接触しなくても近づいただけで危険なので

まずは停電の手配。

お客様の都合を伺って停電可能日を調整(ここが一番重要です)。

あらかじめ中部電気保安協会(以下、保安協会)に連絡を取って

補修作業の為の停電をおねがいしておきます。

高圧設備は万が一の事故の時に近隣への影響が大きいため

停電、送電は保安協会に了解とって操作してもらうのが基本です。

(設備更新がなければ当社のような工事店で代行する場合もあります)

 

 工事当日、再度御客様に声をお掛けして

停電の了解とって高圧SOG(高圧の大元のブレーカーのような物)を開放。

(SOG開放なので場内は完全に停電になります)

 

検電器で停電を確認して誤送電できないよう安全防護具を

セットしていよいよ作業開始。

電線を傷めないようザクザク枝を払っていきます。

ビフォー 

 

DSCN5327s

アフター

DSCN5557s

枝が無くなって電線に干渉しなくなったら解体屋さんが

根こそぎ木を切り倒します。

 ビフォー

DSCN5325

アフター

DSCN5546

すっきりしました。

 

その2へ続きます。

 

 



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