クローゼットドアが動かない>修理不能?
得意先の奥様から相談です。
「クローゼットドア扉がしばらく前から動かない。
どこに頼んだらいいのか・・・。
電気とは関係ないけど見てもらえる?。」
「喜んで伺います!」
写真のように3本引きが2セット壁全面天井まで取付されています。
本来は3本の扉が連動して左右どちらからでも全開できる構造なのです。
(正常な部材)
(壊れて横を向いた部材)
写真手前側の3本引きの中央の連動金具が割れて横を向いているので
左3枚のうち2枚が動きません。
このような時はどんな業種の方に頼むのが適切でしょうか?。
ここで建築関係と縁の無い一般の方々の為に少し補足させていただきます。
一昔前ですと扉の不調や修理などは「建具屋さん」に問い合わせて修理や交換を
頼んでいました。
新築の物件でも大工さんと前後して建て具屋さんが現場で建て具を取付していました。
しかし最近の住宅ではユニット化キット化された建て具を
大工さんが造作の一部として取付するのが普通です。
キットなので説明書通りに組めばできてしまうので以前のような職人技は
(全くでは無いにしろ)必要でなくなりました。
種類もサイズも大抵の物は揃っている上に半完成品で現場加工する物や
イージーオーダーまであります。
その上安い!。
国外の工場で大量生産するようでビックリするくらい安いです。
建具屋さんの人件費を考えたらとても太刀打ちできない安さです。
「(金に糸目をつけない)無垢材を使った特注の木製建具」
くらいしか建具屋さんの出番は無くなりました。
それすらも輸入品などに押されて消えつつあります。
加えて建具屋さんの高齢化による廃業もあります。
弊社と取引のあった建具屋さんも廃業されてしまいました。
この商品のメーカーが判らないのでそれらしいメーカーに片っ端から
問い合わせしましたがわかりませんでした。
関連する業者にも順に問い合わせてみましたが調べがつかず
建材とリフォーム両方を扱われる業者さんに見ていただきました。
流石は専門家ですね。
とりあえず連動部材を外して 扉が動くようにしていただきました。
外した部材を預けて調べてもらえるそうです。
奥様には
「これで真ん中の服が取りだせるわあ。嬉しい―――。」
と喜んでいただけました。
その後については後日記事にアップしたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。