原因究明こそプロの仕事です。
妙齢の御婦人よりレスキューの依頼です。
「家中の電気がつかない、
なんとかなるかしら・・。」
「とにかく直ぐに伺います!。」
ただブレーカがとんだだけかなあ、とか思わないでもないですが
「電気のことは全然判らないしブレーカなんて触ったことない」
と仰しゃいますし原因も判らず迂闊に投入して火が出たりしたら大変です。
訪問するとやはりブレーカがとんでいます。
ただし漏電ブレーカではなく大元のサービスブレーカ(契約ブレーカ)で
とんでいます。
電気の使いすぎ?。
一応、絶縁測定と電圧確認し問題無し。
漏電ブレーカの故障も考慮して仮送電でELB動作テストしてみましたが
これもOK。
調べながら問診もします。
「いつ停電しましたか」
「今日、気が付いたら消えてた」
「何か電気をたくさん使う物はありますか」
「炊飯器と洗濯機くらいかしら、私しか居なかったから」
「朝起きた時はどうでしたか」
「使えてた、
洗濯機まわして、
炊飯器スイッチいれて、
近所の人が来てガレージの照明の鎖が切れてブラブラよっ、て教えてくれて
危ないからそこの旦那さんが鎖切ってコードも切って降ろしてくれた。
・・・そういえばその頃から使えないかな」
「・・ん?電線切った?
はずした照明を見せていただけますか」
ガレージの車の脇にサビサビの蛍光灯が置いてあります。(緑矢印)
配線は切ったままで脇でブラブラしています。(水色矢印)
テープを巻いて大元のブレーカを入れて仮送電すると・・・
検電器が反応して発光しています。
(検電器の先が赤く光っているのが通電中の表示です)
触ると感電、金属に触れたら火が出る状態。
見つかって良かったですねえ。
「うーーん、これが原因ですね。
電気が入ったまま電線を切ったので漏電より先に過電流状態になって
サービスブレーカが飛んだのかも」
何にしろ電気入ったままブラブラしていては危険なので
不要電線を撤去して絶縁処理。
安全を確保しました。
原因が一応判明し復旧できたので完了としました。
「すぐ来てくれて助かったわ、ありがとう」
大事無くてよかったです。
御依頼ありがとうございました。